秘密の糸Season1㊤
【雅昭side】

僕のカバンの中に入っているブレスレットが、舞由香と一緒にいた事を現実にさせた。


美菜と付き合えて、僕は幸せだった。


ずっとこの愛は、永遠だと思っていた。


花火大会に向かう途中、僕は舞由香と出会った。


良い子だと思った。


初めは本当にその印象だった。


舞由香からツイッターでDMが来た時は、本当にびっくりしたけど嬉しかった。


その度、やりとりをするのが楽しくなって


僕と好みや趣味が一緒な事を知った。



そして僕達は、一度だけ外で会った。



美菜に別れを告げられたあの日、


僕はどうしたらいいか分からなかった。


何か理由があるはず…


そう思っていた。


そして突然、舞由香からもDMが来なくなり外で会うこともなくなった。


スマホを何度も確認してしまった。


…舞由香から来なくなってから、


僕はずっと寂しかったんだ。


そんな時、転勤を告げられた。


その時僕は、美菜ではなく舞由香にDMを送った。


僕はただ、お礼を言いたかった。


彼女とはもう会えなくなるから…。


そんな時、僕は彼女から告白された。


嬉しかった。


そして僕も舞由香を求めていた。


そして僕達は、男女の関係になった。


だけどまだ美菜に対して踏ん切りもついていないのに、


ちゃんと向き合おうとせず、


中途半端なまま舞由香を抱いた。


僕は最低な事をした。


「ごめん…舞由香…」
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