秘密の糸Season1㊤
「…ずっと、言わないと思っていた…。だけど…言えなかった…ごめん…兄貴」
そう言った晋一の目は、今にも泣きそうだった。
俺は…何も出来ず、ただじっと晋一の目を見た。
「…全部話すよ」
「……ああ」
俺は黙って晋一の話を聞くことにした。
「あの雷があった雨の日の午後、清羅さんとバスの中で会った。
その時兄貴とよく最近喧嘩をする事を聞いた。
だから俺は仲直りして欲しくてこの家に清羅さんを呼び止めた。
最初は本当、そんなつもりになるはずじゃなかったんだ!
ちょっと話をしている時に、
…清羅さんが突然俺にキスをしてきて…
その時、俺のせいで兄貴と喧嘩するのを清羅さんから直接聞いた。
…告白もされた。
…でも俺は振った。
でもその時、俺が円花が好きでいつまでも忘れられないことを清羅さんに言われた。
円花の変わりで良いからって言われて…
それでもちゃんと拒むべきだった。
なのにその時の清羅さんの姿が円花に似てて…。
円花がいなくて寂しくて…そのまま…
兄貴、円花本当にごめん!!」
そう言って晋一は頭を下げた。
晋一が全部話した事に対し、俺はただ呆然と聞いていた。
まさか…嘘だろ…。
本当だったなんて…。
「わ、私帰るね…」
バタバタバタ
円花はそう言って、走って出て行った。
「円花!!」
そう言った晋一の目は、今にも泣きそうだった。
俺は…何も出来ず、ただじっと晋一の目を見た。
「…全部話すよ」
「……ああ」
俺は黙って晋一の話を聞くことにした。
「あの雷があった雨の日の午後、清羅さんとバスの中で会った。
その時兄貴とよく最近喧嘩をする事を聞いた。
だから俺は仲直りして欲しくてこの家に清羅さんを呼び止めた。
最初は本当、そんなつもりになるはずじゃなかったんだ!
ちょっと話をしている時に、
…清羅さんが突然俺にキスをしてきて…
その時、俺のせいで兄貴と喧嘩するのを清羅さんから直接聞いた。
…告白もされた。
…でも俺は振った。
でもその時、俺が円花が好きでいつまでも忘れられないことを清羅さんに言われた。
円花の変わりで良いからって言われて…
それでもちゃんと拒むべきだった。
なのにその時の清羅さんの姿が円花に似てて…。
円花がいなくて寂しくて…そのまま…
兄貴、円花本当にごめん!!」
そう言って晋一は頭を下げた。
晋一が全部話した事に対し、俺はただ呆然と聞いていた。
まさか…嘘だろ…。
本当だったなんて…。
「わ、私帰るね…」
バタバタバタ
円花はそう言って、走って出て行った。
「円花!!」