秘密の糸Season1㊤
ひどいよ…涼汰…。

あたし達…またいちからやり直せると思ってたのに…

どうして…涼汰?

あたしよりその子が大事なの…?

あの日誓いあったのは何だったの…?

あたしの頭の中は疑問だらけだった。

そして目から、涙が零れ落ちた。

「うっ…ひっく…ひっく…」

涙を拭こうと、鞄からハンカチを取り出したその時、

鞄の中で、何かが光った。

それは…
新堂さんと関係を持ってしまった時の、

…あのブレスレットだった。

「あ…これ」

ずっと…捨てないといけないと思ってた。

一度寝ただけでも、関係を持ってしまったのは事実だ。

…だから忘れる為にも…捨てなきゃいけない。

いけないのに…。

なのにあたしは…ずっと鞄の中で入れたままだった。

二度と…触れないようにしていた。

でも、そのブレスレットを見てしまった瞬間、

「…もう一度…新堂さんに会いたい…」

そう思ってしまった。
< 601 / 642 >

この作品をシェア

pagetop