秘密の糸Season1㊤

第57話滴

【舞由香side】

あれから月日が経ち、一ヶ月が経った。

あたしは気合いを入れ、用意をしあの公園に向かった。

「久しぶりだなー…この公園。」

この公園であたし達の距離は一気に縮まった。

だけどカフェで彼女がいることを知った。

だから諦めてた。

しばらくして雅昭さんが来た。

「お待たせ、久しぶりだね。」

「はい…。」

久しぶりに見た雅昭さんは痩せていた。

「また、可愛くなったね。」

「ありがとうございます、雅昭さんもまたカッコよくなりましたね。」

「ありがとう、行こっか。」

「はい」

そしてあたし達は近くのベンチに座った。

「来てくれてありがとう、どうしても話しておかないといけないことがあって…。」

「はい」

「ごめん！」



嬉しい…雅昭さんとまた繋がった
あたしは涙を流した
零れ落ちた一滴の涙の“滴"があたしの心を黒くした
許されない恋でも良い
雅昭さんといられるなら…
あたしはこの人だけを愛する
例えそれが…
後から罰を受ける恋だとしても…
この後あたしはまだ後から知る悲惨な事実を知ることになってしまった…