私の上司は、イケメン住職様!?~番外編~
中年男性は、驚いた表情をしていたが
『私は、心残りで成仏が出来ないんだ。
私には、娘が居るのだが……明日結婚式なんだ。
なのに事故で亡くなってしまった』
『あれほど楽しみにしていたのに
私は、結婚式に出てやれない。それに
まだ何も伝えていない』
心苦しそうに話してくれた。
伝わってくる……その想い。
それは、娘を想う父親の心だった。
すると心愛が
「じゃあ、叶えようよ。
おじちゃんが結婚式に出れるように」
名案と言わんばかりに驚いた発言をしてきた。
『本当か!?』
「心愛達、子供だからおじちゃんの娘さん達に
話しても信用してくれないと思うの。
だから心愛がパパに頼んであげる」
心愛は、父さんに頼むと言い出した。