湖都子のポエム8

あの日の想い出……


学校にはもう居場所はなかった
どこにもないんだから……
大丈夫……たった3年……
3年我慢すれば……

だけど限界はくる……
人生に絶望しちゃった

あの時……
あなたに会わなければ
今の私はいない
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彩花……中学の思い出したくない記憶。

中学に入ってすぐ、いじめられてる子がいた。なんとか助けてあげたかった。先生に話したら、「うちのクラスにイジメなんてない。」って言われ、全然話を聞いてくれなかった。そして、イジメを助けたら、私がイジメのターゲットになった。イジメを助けた子に「彩花と友達だと思われたら、また私までイジメられるから、私に話しかけないで……」上履きがなくなったり、ノートが破かれたり、机に落書きされたり、ネットで悪口を流されたり……

辛くないわけじゃない。私にだって限界はある。誰もいないと思っていた屋上に行った。先客がいた。空の写真を撮っている奈緖だった。同じクラスだけど、話したことはなかった。「あ、ゴメン。邪魔しちゃったかな?」「全然邪魔じゃないよ。」ふわりと微笑んだ。

一緒にクラスに戻る。そこにいたのは、私の机に嫌がらせをしている人だった。またか……現実は変わらない。期待もしてなかった。
「何してるのかな?」
声を上げたのは、奈緖だった。
「べ……別に……何も……」
「そこ、彩花ちゃんの机だよね?」
机の中身を取り出す奈緖。私の机に落書きしていた子の机と私の机を変えていた。
「そんなに絵を書くのが好きなら、自分の机にやりな~。」
「奈緖帰るぞ……」って、サッカー部の弘人くんがきた。そして、奈緖が弘人くんに言ったんだ。
「あ、ヒロ……もう部活終わったの?今日から彩花ちゃんも一緒に帰ることにしたから……」
「そっか、じゃ3人で帰るか……って、支度終わってんの?」
「まだこれから、ちょっと待ってて……」
「相変わらずトロいな……」

暗い闇の中にいた私に光を与えてくれたのは、奈緖だった。あれから、奈緖とヒロと大地と美咲とマルのグループに入ってからは、イジメられることはなくなった。

学年一番のイケメンのヒロ、マドンナって言われてる美咲、スポーツバカの大地、優しいマル。そして、笑顔がかわいい奈緖。ヒロと美咲がいると、絵になるなー。奈緖が大地を好きなのは、すぐにわかった。応援していたけど、告白してふられてしまった。ヒロと美咲がカップルだと思っていたけと、美咲が付き合ったのは、大地だった。高校は、もっと上のレベルの大地と美咲が行った高校も行けたけど、奈緖と一緒のここにきた。マルはサッカーの強豪の男子校に行った。ヒロもそこに行くと思っていたのに、一緒のとこ…

中学の仲良しグループで会うことはなくなっていた。

でも、謎なのは、ヒロはなんでうちの高校にしたんだろう?
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