湖都子のポエム8

止まったままだった時間が動き出す

すれ違う3人の想い……

すれ違い……
時は流れ……

オレは心底お前に惚れている

あの日から止まったままだった時間が動き出す
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奈緖が離れてから、サッカーも不調だった。彩花が元気ないのもわかっていた。だけど、彩花のことを気遣ってやる余裕もなかった。

だけど、何もできないまま、時間だけが過ぎていく。

そして、彩花が倒れた。すぐにかけつけたのは、奈緖だった。でも、奈緖じゃ彩花を運べるわけもなく……俺が保健室へ運んだ。あーあ、また彩花と噂になるんだな。

部活があるから、奈緖に任せて、部活に行った。部活が終わって、彩花からのメールに気づいて、彩花の家に行った。そこには、奈緖もいた。

そして、やっと……今までの誤解がとけた。

奈緖と家に歩いて帰る途中
「奈緖、気持ちは……まだ好き……か?」
「うーん……まだ好きっていうか……」
え……気持ちは変わって……
「嫌いになんてなったことないよ。離れてからも、好きだった。」
わかってないと思うけど、その言葉が……奈緖の愛を感じた。
「別れたいって言っても、もう絶対に別れないよ」
俺のことしか考えられなくしてやる。メロメロにしてやる。俺がオレをもう一度選んでくれるなら、もう絶対に離さない。

だけど、奈緖の言葉に呆然とした。
友達として……やり直そう……

別れない以前に、恋人に戻れないってこと……だった。





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