湖都子のポエム8

嘘をついた代償は……


欲しいものは手に入れないと気が済まない
だけど全然届かない
好きになってくれない人……

何もかもうまくいかないってことを知った
人生には諦めなきゃならないこともあるんだ

恋を始めるには……厚い壁が……
いつだって……全力……
私にもまだ望みがあるんじゃないかって……
期待していた

でも……届かなかった
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弘人くんが学校にきた。嬉しくなって、声をかけようとした。でも、声をかけられなかった。弘人くんの隣には、白石がいた。なんで……隣は私の場所じゃないんだろう……あんなに頑張ったのに……

友達に愚痴を言おうと、話しかけた。
「もう私にはなしかけないで……あんたの言ってたこと、全部嘘だったんだね。」
「う……嘘じゃない。あの子が、私の弘人をとるから」
「私の弘人を……って、弘人くんと付き合ってたの?」
「でも、私に笑いかけてくれたの……優しくしてくれたの……」
「弘人くん、誰にでも優しいよね。それは、あんたにだけじゃない。それなのに、2人に迷惑かけて……」
「あの子が浮気してるなら、私にくれてもいいじゃない……」
「あんたが、ファミレスで騒いだことも聞いたよ。バイト仲間の人と話すことが浮気なの?あんたが騒いだせいで、2人はバイトを辞めたって聞いたよ。その男の人にも聞いたよ。バイト仲間で仲はいいけど、浮気なんてしてないって……」
「そんなはずない。そいつが、嘘言って……」
「嘘?あんたの方が嘘だらけじゃない。あんたの言葉の方が信じられないよ。」
「それは……」
「あんたの言葉を信じた私がバカだった。もう、あんたの思い通りになんてしないから……」

そして、私には誰もいなくなった。弘人くんが手に入れば、何もいらないと思っていた。弘人くんと付き合うことも出来なかったし、友達も離れていった。

今までは、何もかもうまくいってた。どこでおかしくなったんだろう……

今までとは違う。みんなが私の悪口を言っている。だけど、何も言えなかった。全部、本当のことだったから……


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