傷だらけのココロに、癒しの愛を。〔仮〕

「はいはーい、今日は衣装係から、
みんなに衣装のプレゼント~」

体育祭前日。

あたしが作った分のTシャツを
クラスのみんなに配っていく。

そして最後に―――

「隼人…くん」

「“HAYATO”
綺麗な、星色だね。
ありがと、美桜」

衣装と引き換えに
優しい笑顔を隼人はくれた。

隼人の笑顔は
あたしの心をなんだかあったかくさせる。

優しい隼人。

その優しさはあたしにも例外なく注がれて。

体育祭が終わるころには、
隼人の前では仮面が外れていた。
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