フレーム





「わ、私が!どれだけ必死で!

何も知らないくせ…やっ!んんっ」




話の途中で言葉を失う私。

唇には柔らかくて不快な感触。


嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!




「んーー!!」




首を横に向けても逃げられなくて、

足を動かそうと…


あ、れ?




「クスッ…動かないんだ?

この状況で大声だしたら、分かるでしょ?」




力が全く入らない。


いつの間にか私は、両脚の間に入れられた

目の前のこの人の太ももの上に座っていて、

逃げるチャンスなんて…

でも諦めたら…。


そうなんとか自分を勇気づけると、

私の首元にうまる彼の頭を気にしないように、




「やめっ…あなた、お父さんがそういう職業だったからバレー始めたんでしょ?」




そう口を開いたんだ。




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