フレーム
「大丈夫って言ったの、誰だっけ?」
そんなことを言いながらも、
私を抱きしめ返してくれる太一君。
写真の神様、
ごめんなさい。
ちょっとだけ、
あなたとは違う方を見させて下さい。
出会ってまだ日が浅いのに、
太一君のことばかり考えてしまう。
写真撮るときも、
どんな写真を撮ったら
太一君は褒めてくれるかなって。
だいぶおさまった涙をぬぐうと、
太一君に抱きついたまま、
「お父さんがね、
私は写真の神様に好かれ過ぎてるから、
好かれすぎて、
他の神様が近寄ったら
写真の神様が全員はねのけるんだって、
そう言ってた。」
そうふと言ってしまったんだ。