フレーム
「あ……ご、ごめん…」
遅れて、
恥ずかしさがこみ上げてきた私が
下を向きながらそう言うと、
斜め上から、
「気持ち悪いの、無くなった?」
と、太一君の声が聞こえる。
気持ち、悪いの…?
一瞬考えてから
今日のことを思い出す。
目の前の太一君のことで頭がいっぱいで
忘れてしまっていた。
「な、無くなってる…」
私がそう呟くと、
頭に太一君の手がのせられて
「明日の準備して。
今日は俺の家来い…さすがに、
…1人はまずいだろ?」
太一君の家…?
え、今日!?
え…えぇ!?