フレーム
「お邪魔します…」
1人でそう呟きながら
太一君の部屋に入る。
先に行ってて
そう言われたために
太一君はいない。
太一君の目、全く見れなかった。
家で1人でいるよりは、
いいけどさ…
そう思いながら
1ヶ月前と変わらず綺麗な部屋を見渡す。
太一君の匂いがする。
…って、変態か、私は。
そしてまた、さっきのことを思い出して
首を手でおさえる。
思い出しただけで
顔が熱くなる。
私、
これから太一君の顔見れな……
「環奈?」