愛しの許嫁~御曹司の花嫁になります~
「明日、天気だといいんだけど……湘南とか? 茜ちゃんの家まで迎えに行くから」

「え!?」

 ちょ、ちょっと待って――!

「あ、あの、私――」

 明日は用事があるんです。そう言おうと口を開いたその時。鷹野部長の後ろにある資料室のドアが開かれた。

「ちょっと、何してるの?」

 そこに現れたのは、私たちふたりを怪訝そうに見つめ、少し眉間を寄せた水菜さんだった。

「鈴本さん、なかなか戻ってこないからまだ探してるのかと思って、遼一も、さっき渡部課長が探してたわよ?」

 り、遼一――。

 鷹野部長に親しげなその口調に、やはり許嫁というのは本当だったのだと思い知らされる。

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