愛しの許嫁~御曹司の花嫁になります~
「まったく、茜ちゃんは……そんなデタラメ吹き込んだの誰だ? 田辺だろ? それに俺の許可なく勝手に茜ちゃんとこの前、昼飯食ってたな……どうやらあいつにはお仕置きが必要みたいだ」

 デタラメ……? って――?

 あの時、田辺君と一緒にいたの、気づいてたんだ――。

 きょとんとしている私に、鷹野部長は軽くデコピンをした。

「いたっ」

「そんなことを真に受けた罰。北島は許嫁……になりたがってた人だ。向こうの親が勝手にうちに言い寄ってきてるだけで、まったく俺には関係ない」

「……へ?」

「それに、北島の会社は俺の実家にとっては小さなもんで、政略的なものでも鷹野家にとってはなんのメリットもないからな、こっちから願い下げだ」

 間抜けな顔をした私を鷹野部長はクスクスと笑っている。

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