愛しの許嫁~御曹司の花嫁になります~
「すまない、遅くなった。話したいことがあるって言ってたが、ちょうど本人がいるし、都合がいい」
鷹野部長がにこりと笑う。けれど、その瞳の奥は冷たく、怒りのようなものさえ感じた。
「お前、どっかで見た顔だと思ったんだ、思い出したかと思ったら、俺の親父の元社員じゃないか」
「俺の、親父……? まさか、鷹野って、鷹野会長の……」
鷹野部長の正体がわかると、木下は余裕の欠片もまったくなくなり、みっともなくたじろぎ始めた。
「あぁ、俺の親父は鷹野フィナンシャルグループの会長だけど、その息子の名前くらい元社員なら知ってるだろ?」
鷹野フィナンシャルグループといえば、代表的なメガバンク企業で銀行や信託などの子会社も多数持っている銀行業界のトップだ。
「茜ちゃん、すまないが、君のご両親の抱えていた負債額の返済、色々調べさせてもらったよ。どうやらこのマルコウ金融はとんでもない利子で金を貸し付けていたようだな」
「え……?」
すると、木下が言い返す言葉もなく唇を悔しそうに噛んだ。
「く……まさか、こんなところで……」
「資金業登録もしてないような悪徳金融だ、どう考えたって分が悪いだろ? それに、もう警察も動いてる頃だから、不当な金の取立てなんてしてる場合じゃないんじゃないか?」
「な、なんだって……?」
木下は鷹野部長の言葉に凍りつく。そして居た堪れなくなった木下は踵を翻すと、ものすごい勢いでその場を去っていった。
鷹野部長がにこりと笑う。けれど、その瞳の奥は冷たく、怒りのようなものさえ感じた。
「お前、どっかで見た顔だと思ったんだ、思い出したかと思ったら、俺の親父の元社員じゃないか」
「俺の、親父……? まさか、鷹野って、鷹野会長の……」
鷹野部長の正体がわかると、木下は余裕の欠片もまったくなくなり、みっともなくたじろぎ始めた。
「あぁ、俺の親父は鷹野フィナンシャルグループの会長だけど、その息子の名前くらい元社員なら知ってるだろ?」
鷹野フィナンシャルグループといえば、代表的なメガバンク企業で銀行や信託などの子会社も多数持っている銀行業界のトップだ。
「茜ちゃん、すまないが、君のご両親の抱えていた負債額の返済、色々調べさせてもらったよ。どうやらこのマルコウ金融はとんでもない利子で金を貸し付けていたようだな」
「え……?」
すると、木下が言い返す言葉もなく唇を悔しそうに噛んだ。
「く……まさか、こんなところで……」
「資金業登録もしてないような悪徳金融だ、どう考えたって分が悪いだろ? それに、もう警察も動いてる頃だから、不当な金の取立てなんてしてる場合じゃないんじゃないか?」
「な、なんだって……?」
木下は鷹野部長の言葉に凍りつく。そして居た堪れなくなった木下は踵を翻すと、ものすごい勢いでその場を去っていった。