愛しの許嫁~御曹司の花嫁になります~
バンッとものすごい勢いで障子が開かれたかと思うと、真っ赤な顔をした少女が立っていた。
「あ、茜ちゃん……?」
「あなた、遼一お兄ちゃんの“おうち”が好きなんでしょう? 遼一お兄ちゃんのことは好きじゃないんでしょう?」
「茜! 遼一君は大切なお話をしているんだから! 部屋にいなさいと言ったでしょう!」
な、ななんなんだ――。
俺も彼女も度肝を抜かれたように、目を丸くして茜ちゃんを見た。
「遼一お兄ちゃんのいいところ、茜はたーくさん言えるんだから! 茜の方が遼一お兄ちゃんのこと、こーんなに好きなんだから!」
茜ちゃんは小さな身体で両手いっぱいに広げて見せたところで、慌てて追いかけてきた茜ちゃんの母親に捕まった。
「茜!こっちに来なさい!」
「いやだぁ!」
母親が足をばたつかせて駄々をこねる茜ちゃんをひょいっと抱きかかえて、にこりと笑うと再び障子を閉めた。
まだ小学生にもならないような子供にあんなふうに言われて、馬鹿と言われようがロリコンと言われようが、この時俺は、初めて俺自身を見てくれる存在に衝撃を受け、心が惹きつけられた。
「あ、茜ちゃん……?」
「あなた、遼一お兄ちゃんの“おうち”が好きなんでしょう? 遼一お兄ちゃんのことは好きじゃないんでしょう?」
「茜! 遼一君は大切なお話をしているんだから! 部屋にいなさいと言ったでしょう!」
な、ななんなんだ――。
俺も彼女も度肝を抜かれたように、目を丸くして茜ちゃんを見た。
「遼一お兄ちゃんのいいところ、茜はたーくさん言えるんだから! 茜の方が遼一お兄ちゃんのこと、こーんなに好きなんだから!」
茜ちゃんは小さな身体で両手いっぱいに広げて見せたところで、慌てて追いかけてきた茜ちゃんの母親に捕まった。
「茜!こっちに来なさい!」
「いやだぁ!」
母親が足をばたつかせて駄々をこねる茜ちゃんをひょいっと抱きかかえて、にこりと笑うと再び障子を閉めた。
まだ小学生にもならないような子供にあんなふうに言われて、馬鹿と言われようがロリコンと言われようが、この時俺は、初めて俺自身を見てくれる存在に衝撃を受け、心が惹きつけられた。