愛しの許嫁~御曹司の花嫁になります~
 そして長い年月が経ち、一度は離れ離れになってしまったものの、俺はようやく茜ちゃんと再び出会うことができた。

忙しい合間を縫って、鷹野家の使用人を駆使し、やっとその存在を見つけたと思ったら、自分と同じ会社に就職したという情報を手に入れた。その頃、俺はちょうどアメリカに勤務していて滞在を更新するか迷っていたが、もう迷う必要もなく即刻帰国した。

 そして、今、大人になった茜ちゃんは、可愛い寝顔で俺の腕の中にいる。茜ちゃんは自分のことをしつこいと言っていたが、俺も大概だ。ベッドに横たわる茜ちゃんの髪を手に取ると、さらっと指をすり抜けた。

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