たった一言を君に
気持ちが落ち着いてきた頃には1時間目の始まるチャイムが鳴り響いていた。

帰ろう…


今日の呼び出しはいつもよりは優しかったものの、やはり精神的なダメージは大きかった。
家に帰ってしまおう。
神様はまだ怒っていたらしい。
素直に帰してはくれなかった。

写真を見ながら、校門を出た。

しまおうかなとスクールバッグのチャックに手をかけた時、視界の端から眩しい概念を超えた光が迫ってきた。
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