眠り姫の憂鬱
ショウゴさんの選んだ家は会社からほど近い洋館風の家だった。

「結婚するまでには美月が気に入った家を建てる予定だけど、今回は間に合わなかったから、
中古の洋館。少し狭いけど、ヨーロッパの建物みたいでしょ。
水回りだけ、急いでリフォームさせたんだ。気に入ってくれると良いけど…」と私の瞳を覗くけど、

凄く素敵だ。白い壁に煉瓦色の三角屋根。
広い芝生の周りに背の高い植物とバラが植えられているようだ。
今は水仙が背の順にならんでさいていて、パンジーもきれいに植えられている。
きっと、春になったら、たくさんの花が咲くのかもしれない。


…6LDKのどこが狭いんだろう
…確かにご実家のリビングにのようにものすごく広々ってわけじゃないのかもしれないけれど…
暖炉も付いているし…ソファーセットを置いても狭く感じない。
ダイニングは8人がけのテーブルが置かれているし、
キッチンは新しく奥には家事室と、お手伝いさんたちの控え室になっているようだ。


2階はベッドルームに続くバスルームと私達の部屋と書斎と言っていた。
3階にある屋根裏がある部屋にもバスルームが付いていて、今は何も置かれていないけど、以前は子供部屋だったみたいだ…

「とても素敵なお家ですね。」と私が微笑むと、安心したように私の頬を撫でた。


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