眠り姫の憂鬱
お手伝いさんの涼子さんがお茶にしますかと聞いてくれたけど、

私はすっかり疲れてしまい、すこし休む事にした。


ベッドルームに入って、大きなキングサイズのベッドに少し、足が止まる。

「美月、安心して。僕はしばらく書斎に置いたベッドで寝るよ。
まだ、怪我がキチンと治っていないし、俺は君と同じベッドで寝るのはやめておく。
襲いかからずに眠る自信はないな。」と少し笑って私を見る。

…きっと、抱き合って眠った事もあったのかもしれないけど…
いや、あったんだろうな…


「…もう少しだけ…時間をもらっても良いですか?」

「怪我が治るまで、我慢しとく。」
とチュッとくちづけして部屋に続いているバスルームの使い方と
広いウォークインクローゼットに案内してくれ、
(私のために真新しい下着も部屋着も洋服も沢山揃えられ、すぐに使えるように準備されていた。)
ベッドルームの隣の部屋にいる。と部屋を出て行った。


私はため息をつきながらシャワーを浴びる。

ショウゴさんは素敵な恋人だ。

でも私の心はまだ、現実に追いついていない。


求められればキスは出来ている。

ショウゴさんが自然に私を求めているみたいだってわかっているから…

それは…嫌とは思っていない。

でも…まだ、自分から求める事は出来ない。

抱き合う事も…求められれば…出来るのだろうか


…きっと…私は…

愛してる。と思えなければ

抱き合う事も…結婚する事も出来ないのかもしれない…

そんな気がする…

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