眠り姫の憂鬱
「そういうところが、嫌われたんじゃないか?冗談が過ぎるぞ、亮太。」
とショウゴさんが私の前に立った。

良かった。私はショウゴさんの背中に隠れて息を吐く。

「あいかわらず、怖い顔だな。冗談も通じないんだな将吾くん。」と笑った声がする。

「おまえの冗談はちっとも面白くない。2度と美月に触るな。
親父、もう、用事は済んでるよな。
美月、行こう。」と私を促して部屋を後にした。

「馬鹿息子!」とショウゴさんはドアの外で小さく罵る。

「あ、ありがとうございました…」と頭を下げると、

「いや、いい。
あの馬鹿が父親と来ているって聞いて…俺の婚約者の顔を見たいって親父に言ったらしくて、美月がお茶を運んだって宮崎さんが言ったから…」

「間に合ったみたいだね。」とドアの近くで遠藤さんが待っていたみたいだ。


「いや、美月の手首を掴んでたから、叩きおとしてやった。きっと竹之内の息子は乱暴だって噂がながれるかな…」と苦笑いをする

「先に竹之内の長男の婚約者に言い寄った。と亮太くんは下品だと噂を流しておくよ。
あの親子が帰るまで、美月ちゃんは将吾の部屋にいて。」と遠藤さんが笑って、私とショウゴさんを見送った。
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