飛べない鳥に、口づけを。
驚くあたしを、樹君は楽しそうに見る。
そして、小沢さんに告げる。
「そうそう。
ひ孫が生まれるまでは、元気にしていてもらわないとね」
樹君までそんなことを言ってしまって!!
口をパクパクさせるあたしを、樹君は尚も楽しそうに見ている。
「菜緒ちゃん、俺は本気だからね?
今さら逃げられると思わないでね?」
あたしだって本気だ。
そして、もう二度と逃げない。
これからもずっと樹君と一緒に過ごせることを祈っている。