飛べない鳥に、口づけを。
「どうしたの?」
少し心配そうにこっちを見た樹君に、頭を下げていた。
頭を下げながら、呪文のように唱える。
「ごめんなさい……
本当にごめんなさい!」
「うん?……どうしたの?」
樹君はやっぱり優しい。
「そういえば、さっき会った時も謝ってたよね?」
そんな樹君に、とうとう告げていた。
「今朝、小沢さんの家で……あたし、樹君に酷いこと言ってしまって!!」
「……酷いこと?」
「足を怪我していても、仕事なんて出来るって言ってしまって……」