チェックメイト
「せんぱ…。」

心の準備がそこまで出来ていない私には先輩からの欲求が激しくてもう白旗寸前なのに。

「名前で呼んで。」

更なる要求を重ねて私はもう限界を超えていた。

無理、そんな思いを込めて首を横に振ると先輩はまた私の首に噛み付いてきた。

「ひ…あっ!」

片方の手がドレスの裾から入ってきて好き勝手に動き始める。

「亜弥…俺の名前知らない?」

掠れた声で耳元に囁かれるとただでさえ敏感になっている身体が小さく跳ねた。

「ま、待って…私まだ…っ心の準備が…っ。」

「悪いけど待てない。ずっと抑えてきたから。」

「せん…っやあ…っ。」

「想像以上に柔らかいし…いい匂いがする。それにいい声も。」

恥ずかしくて涙目になりながら私は抗議の首振りを何度もする。

でも先輩は聞き入れるどころかますます熱を込めて私を求めてきた。

「も…立てな…。」

「じゃあベッド借りていい?」

そう言って先輩は深いキスをしながら私を抱き上げる。

「…亜弥、返事は?」

「はい…一樹さん。」

「上出来。」

口角を上げて微笑むこの人に私はもう従う事しか考えられなかった。

ベッドに沈んだ後はもう何も考えられない。

ただずっと一樹さんがくれる言葉を聞いて体中に染み込ませていった。

少し強めの愛情を感じながら。

「亜弥、もう一回しようか。」

「もう…無理です~…。」

少し強めの欲望も感じながら。


****Checkmate****
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