支社長は取り扱い要注意!
それから竹下さんを見ると、
「飲めないヤツが飲み会に参加して迷惑か?」

支社長は聞いた。

「め、迷惑だなんて…!

そ、そんなことないです!」

竹下さんは慌てたように首を横に振って返事をした。

「そうか、ならいいな」

支社長はそう言うと、おしぼりで自分の手を拭いた。

もしかして…いや、もしかしなくても支社長に助けられたのかな?

「私も高畑さんと同じウーロン茶でお願いします」

平野さんが言った。

「えっ、いいんですか?」

思わず聞き返したわたしに、
「いいですよ、私もどちらかと言うとそんなにお酒に強くないので」

平野さんはエヘヘと笑いながら返事をした。

その様子を見ていたら、支社長と目があった。

支社長は返事をするように、フッと口元をゆるめて微笑んでくれた。
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