支社長は取り扱い要注意!
頼んだ料理と頼んだドリンクがテーブルに運ばれると、
「それじゃあ、乾杯をしましょう」

大橋さんが言ったので、自分たちが頼んだドリンクを手に持った。

「乾杯の音頭は支社長、よろしくお願いします」

そう言った大橋さんに支社長は驚いた顔をしたけれど、
「忙しい中、集まってくれてどうもありがとう。

それじゃあ、カンパーイ!」

支社長は手に持っていたグラスを上にあげた。

「カンパーイ!」

それにあわせるように、わたしたちもグラスを上にあげた。

カチンカチンと、グラスが重なった音があちこちから聞こえた。

ウーロン茶を口に含むと、わたしはテーブルのうえに視線を向けた。

こう言う店のこう言う料理は美味しくないイメージがあったけれど、テーブルのうえに並んでいる料理はどれも美味しそうだ。
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