支社長は取り扱い要注意!
味噌がかかっている串カツを食べてみると、
「あっ、美味しい…」

その美味しさにわたしは呟いた。

味噌は甘辛くて、中のお肉はとても柔らかかった。

「まひるちゃん、たまねぎも甘くて美味しいよ」

平野さんがたまねぎの串カツを勧めてきた。

「本当?」

彼女の手からそれを受け取って口に入れてみると、とても美味しかった。

チラリと支社長に視線を向けてみると、彼は楽しそうに参加者たちと一緒に談笑を繰り広げていた。

「高畑さん」

名前を呼ばれたので視線を向けると、明るい茶色の髪をサイドで束ねた女性だった。

「隣、いいかしら?」

彼女がそう聞いてきたので、
「はい、どうぞ…」

わたしは返事をした。
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