「先輩、甘えるってなんですか?」
準備とか片付けとかしてたから、もう7時近くなっていたなんて気が付かなかった。




テーブルにご馳走を並べるとちょうど鳳駕が帰ってきた。




「ただいま。これでいいか?アイスはさすがになかったけど。」




「うん。ありがとう!」




鳳駕がコートを脱いで手を洗いに行く。




鳳駕が買ってきてくれたパエリアとオードブルを並べた。




3人前にしては結構量があるけど、実乃里が食べてくれるし大丈夫かな。




「お兄ちゃん早くしてー。お腹空いたー!」




実乃里が椅子に座って叫ぶ。




私も実乃里の横に座った。





「あのなー、買ってきたのになんでそうなんだよ!!」




鳳駕が愚痴りながら私の前に座る。




なんか、3人で食べるのって久しぶりで私は自然と声を出して笑った。




「沙代?何か面白いことあった?」




「ううん。・・・・なんか、3人でこうやって食べるの、嬉しいなって。」





いつもなら口にしない言葉も、自然と口から出た。




そんな私を見て、実乃里も鳳駕も笑ってくれた。




あっ、・・・・鳳駕が笑った顔ちゃんと見るの久しぶりかも。




って、そんなこと思うってことは鳳駕が好きって気持ちが強くなってきているから。




< 140 / 191 >

この作品をシェア

pagetop