「先輩、甘えるってなんですか?」
全部食器を片付けると、私は鳳駕にあげるプレゼントを手に取った。




どうか、受け取ってくれますように。




私はプレゼントを持ってテーブルを拭く鳳駕のところへ行った。




「・・・鳳駕っ。」




鳳駕が私の方を見る。




落ち着け、私。




私は1歩前に進んで、




「これ、鳳駕に。プレゼント。」




小さな箱を鳳駕に差し出す。




「え?」




突然のことに驚いたのか鳳駕が固まる。




「実は、実乃里とプレゼント交換しようって言ってて、その、鳳駕にも。」





たじたじになっちゃったけど、言えた。




すると、鳳駕の手が伸びてきてプレゼントを受け取る。




「・・・・・ふっ、ありがとう。」





軽く微笑んで、私を見る。




それだけで、胸がいっぱいになるくらい嬉しいなんて。





絶対言えないけど、本当に良かった。





「開けていいか?」





「うん。」




鳳駕が丁寧に包装を外す。




「・・・・・・・・綺麗だな。」




スノードームを見ながら鳳駕が言った。




「何あげたらいいか分かんなくて、でも、そのスノードーム見た時一目惚れしちゃったから。」




「そっか。じゃあ、これ飾ろうかな。部屋に来る?」




鳳駕の部屋なんて、子供の時以来入ってないかも。




「うん。」




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