由良先輩はふしだら


やっとわかった……。


初めてあの場所で由良先輩と出会った時、どうしてあんな顔をして、パステルグリーンのカーテンを見つめていたのか。


入学当初、よくあの場所からみえる保健室の窓から、由良先輩を見ることができたのか。


『……好きだった人に、振られたんだ』


『ずっと好きで、振られてもやっぱり忘れられなくて。そんな時に、美子と会った』


『もう、どうにでもなれって、そんな気持ちで、美子の告白に返事をした』


『学校で女の子から目立てば少なからず、彼女の目に止まるかなって。なんでもいいから俺のこと、見て欲しかった。まぁ結局、そんなのも無意味だったんだけど』


由良先輩が、前に話してくれた好きな人とのこと。
由良先輩の気持ち。


今、その相手が目の前にいる、先輩は今、どんな気持ちなんだろうか。


「2人とも付き合ってるの?」


「へっ、あっ、えっと……」


先生の当然の問いに思うように声が出ない。


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