由良先輩はふしだら
まなちゃん
そんな2人の発した名前に、どきりする。
最近聞いた。
「ちょっと、あなたたちうるさい。静かにして。誰か休んでたらどうすんの。今だって手当て中、遊びに来たんなら帰って。骨折ならすぐ病院に連絡するけど?」
「あ〜ごめんごめん愛菜ちゃん、そんな怒んないで。怒ってても可愛いけど」
「せ、ん、せ、い!」
「あ〜はいはい!わかったって!じゃあね愛菜先生。あれ、由良じゃん。あ、一年の子と付き合ったって噂本当だったんだ〜!いいなぁ、モテる男は」
2人は、椅子に座る由良先輩を見つけて、それから私を見てそういうと、保健室を後にした。
2人は、小林先生のファンかなんかなのだろうか。
たしかに可愛いし、すごくしっかりしているし。
っていうかそれよりも……。
『愛菜』
「ごめんね〜。あの子達一度学年主任に言いつけたほうが良さそう。はい、できた。3日は安静に、痛みがなくなったら普段通り過ごせるから」
「あっ、はい、ありがとうございました」
小林先生の顔と窓に顔を向けた由良先輩の顔を交互に見る。