由良先輩はふしだら
「ほんっと、バカな子だよ。……俺がちゃんとそばにいるから。大丈夫。離さない」
由良先輩はそう言うと、再びぎゅっと手を握ってくれて。
「うっ、先輩……」
こんなところで先輩に手を握られるなんて思ってもなくて、途端にバクバクと脈が速く鳴る。
「美子は今、どっちにドキドキしてる?ジェットコースター?それとも……」
「せ、先輩ですっ!」
「よし、なら大丈夫」
だんだんと角度が変わって、前のめりになっていく。
怖い、怖いけど。
思わず、先輩の手を自分からギュと握る。
すると、先輩も答えるように握ってくれて。
『大丈夫』
そう思えた時には、
「きゃあああああああああ!!!!」
そんな悲鳴に近い叫び声が周りで響いていて。
恐ろしいほどの重力に、ブワァンブワァンと、身体が震えて。
目をつぶってずっと先輩の手を握るのがやっと。