由良先輩はふしだら
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自分の感覚を頼りにしているから曖昧だけれど、およそ20分ほど車は走っていて、どこかで止まった。
バンッという車のドアを閉める音が、やけに響いていたので、倉庫か何かの建物で、外から遮断された場所についたことがわかった。
「ほら、降りろ」
「っ……!」
グイッと手を引っ張れ、もうどうなっている状態なのかわからないまま、身体がふわりと浮いて、ひんやりとした床に着地した。
「はい、お疲れ様〜」
雑にシュルッと目隠しのタオルが解けられて、思わず眩しさで目を細める。
目の前には、私に最初に声をかけた男子大学生。
手はそれぞれ、さっきの男の人たちによって固定されていて、ビクともしない。
「大人しくしてれば優しくするからさ」
「……いやっ、」
「え〜優しく?俺、泣いてる顔見ながらがいいのに」
「お前クズだなぁ」
私の声なんて聞こえないみたいに、頭の横からそれぞれ声が聞こえてくる。
ダメだ。
終わった。