由良先輩はふしだら


「傷つけないように努力すればいい、もう逃げなければいい。もう間違えるなとは言っていないよ。間違えてもちゃんと彼女と向き合えばいい。美子ちゃんなら、大丈夫でしょ」


「美子なら……大丈夫……」


「なんか腹立ってくるな、そんなんで美子ちゃんにキスされたぐらいで真っ赤になってさ。ちゃんと美子ちゃんのこと好きなら、見てたなら、あの子がどんだけお前のこと好いてるかぐらいわかるだろ」


ため息混じりにそう言った宙は少し黙ってから、再び口を開いた。


「美子ちゃんさ、俺が、広真の小林への気持ちは半分執着みてぇなもんだって言ったらブチギレたんだよ。この俺に説教垂れたんだからね。こっちは少し安心させようと思って言ってやったのに。ほんとクソ生意気。美子ちゃん、お前がずっと小林を好きだったことも全部包み込めるでっかい心持ってる子だよ。だから、今度こそ自分の気持ちに正直になれば」


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