由良先輩はふしだら
「世界一なんて大げさ……」
「本当だもん!」
そうやってムキになって頬を膨らませるのがまた美子らしくて。
「由良先輩、今度こそ、美子のこと泣かせたら許しませんから!」
立ち上がって、由良先輩をしっかりみてそう言う。
「うん、もう絶対、泣かせない」
瞳をバチッと合わせて、返事をする由良先輩は、どこか余裕そうで、そう言うところがちょっとムカつくけれど。
「えっ、嬉し泣きぐらいはさせてください!」
そうやってはしゃぐ美子の、大好きな人だから。
しょがなく、見守ってあげる。
「じゃ、教室帰ろっか」
日高先輩がそう言って立ち上がった時、
ピンポンパンポーン
校舎の外壁に付いているスピーカーから音がした。
『1年C組、小柴美子さん、近藤栞さん、3年A組、日高 宙くん、由良広真くん、至急職員室に来てください、大至急ですっ』
「あーあー俺たちまで問題児扱いだよ」
「宙は昔からそうでしょ。俺だって呼び出しなんて初めて」
男二人がそんな会話をしてから、
「行くよ!」
美子は由良先輩に手を引かれて。
私たちは4人で走って、校舎へと戻った。