由良先輩はふしだら
*
先輩たちから呼び出されたあの日から、私の身の回りで嫌なことが次々と起こるようになった。
「あれ……」
あの日から3日。
「どうした美子。……えっ、上履きは?」
私の靴箱を覗きこんだ栞がそう聞いてくる。
「……ない」
空っぽになった靴箱を見つめたまま、ポツリと呟く。
「うっわ、また〜?これで何度めよ」
ため息混じりに怒った口調の栞。
口ごもる私に、栞が
「とりあえず、事務室からスリッパを借りてこよう」
と言ってくれて、私たちはそのまま、昇降口横にある事務室へと向かった。
呼び出された日から、教科書がなくなったり、体育終わりに更衣室で着替えようとしたら制服が隠されたり、嫌がらせのようなことが起こるようになっていた。
先輩たちの指示で、クラスメイトの誰かがそうしているのはわかっているけれど。
正直かなり凹んでしまう。
今まで普通に仲良くしてくれていたのに。