HARUKA~愛~
私は事故で脳の一部を損傷し、記憶が無くなってしまったのだった。

元々死ぬつもりだった私には、一部の記憶喪失と右手、右足の骨折だけでまんまと生き延びてしまったことは不本意だった。

私は毎日カウンセリングを受け、1ヶ月するとリハビリを開始させられた。

学校に戻るのが嫌だからリハビリをしたくないなんて言えず、ただ指示通りに手足をマシンに乗せて動かしていた。




あの日以降男の子は顔を見せなかった。

どうせ“かわいそうな女の子”である私に同情していたクラスメートが、興味本位にたまたまやって来ていただけなのだろうと当時の私は推測していた。


しかし、その人こそが忘れてはいけない人だった。

私が初めて甘酸っぱい感情を抱いた人だったから…。
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