愛があればなんとやら
「優梨?
また廊下みてる。」

「え?」

「最近、山田くんが来なくなってから
休み時間になる度に廊下みてるよ?」

「あ、ほんと?」

「山田くんのこと気にしてるんでしょ?
優梨がそんなふうになるなんてこと
今まで無かったし。
好きなんじゃないの?」

うん、多分好きってやつなんだ思う。

あんなにも恋することに抵抗があったのに

私はまた人を好きになった。

ちょっと強引で

でもやっぱりどこか遠慮気味で。

優しい彼のことが好きなんだな。

しかし。

山田くんがなにもしてこなくなった今、

山田くんと私に関係性は

全くと言っていいほど無い。

「まぁ、いいや。」

自分のことは後々考えよう

「ってかさ!優梨!
どーやって元彼忘れた?」

「ん?どうやって忘れたか…、」

イメチェンしたけど

その時にはもうなんか

どーでもよくなってた気がする。

ってことはもっと前…
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