さくら 咲け



「喜んでくれた~」



「よかったね~頑張ってたもんね」



朱里ちゃんがホッとしたように言ってきて、微笑ましくなる。



「それでね...私も、プレゼント貰ったんだけど...」



「ん?」



「これ...」



そう言って朱里ちゃんが差し出してきたのは、ネックレスだった。あんまり派手じゃなくて、でもとっても綺麗で、小さな花の形をした、ネックレス。


朱里ちゃんに、きっと似合う。



「可愛いね!」



「わ、私もそう思う...」



「絶対似合う!!」



「そ、そうかなぁ

私にはちょっと綺麗すぎるんじゃ...」



「そんなことないって!」



「今度...つけるね」



顔を真っ赤にしながらそう言う朱里ちゃんが可愛すぎてた。


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