さくら 咲け


「私も渡してきたよ~

真っ赤になりながら受け取ってくれた。
私へのプレゼントは明日だって」



「先輩可愛いなぁ...

よかったね!」



「相変わらず私の彼氏は可愛い」



真顔でそう言う花穂ちゃん。いつか会ってみたい...!



「麻奈ちゃんはあげたの?」



「はっ!?誰に!!?」



突然言われた言葉に驚いて変な声出しちゃった。



「良太くん」



「ななななんでっ!?」



「良太くんのために作ってたんじゃないの?」



そうかもしれない。でも、答えを出せてない私が渡して、変に気を使わせちゃったらと考えると、そんなこと絶対出来ない。



「...違うよ...」



私の返事を聞いて、朱里ちゃんと花穂ちゃんは二人でやれやれといった表情をした。


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