僕らの空

「蒼ちゃん。また3年間よろしくな!」
「はいはい。圭介は何組?」
「俺は3組。蒼は?」
「…4組。まぢかよ」


俺は人見知りだ。
いつでも圭介がそばに居てくれたから友達はたくさんいる。

でも新しい環境で、一人で…
絶対に無理だ…

「ほら写真撮るわよ!」

圭介のお母さんの声で顔を上げる。

「え?蒼、目が赤いぞ?笑」
「うっせぇーよ!」

そんなやり取りをしていたら…


「あ、先輩、あれ蒼汰じゃね?」

聞いたことのある声がした。

「ほらあれ!絶対蒼汰だって!」

声のする方に向くと、そこには健斗さんや笙ちゃんたちがいた。
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