愛され婚~契約妻ですが、御曹司に甘やかされてます~
「おいしい」
思わず言うと、彼はクスッと笑った。
「いけるじゃない。かなり強い酒なんだけど。君には色んな引き出しがあるな」
確かに、顔が火照り喉が熱い気がする。
だけどまだまだ飲めそうな気もした。
「俺の生活や習慣は、周りが決めたものばかりで、俺の意思が反映されているものなんかほとんどないんだ。瑠衣を見てると……自由で素直で、羨ましいと思うよ」
その手に入らないものなどないかと思われがちな、月島グループのトップに君臨する奏多さんのいる世界。
比べる対象ではないけれど、私の実家がある田舎と似ている気がする。
「生まれて目も見えないうちに、結婚相手を勝手に決められた私にだって、自由や意思なんてなかった。奏多さんのお陰でようやく、それから少しは解放されるの」
「俺が君の役に立てるならよかった。俺も、瑠衣の存在に救われてる。決められた境遇を変えることができるのはもちろん、精神的にもね。君といると、自然と笑ってる。君と過ごしていると楽しいんだ」
穏やかに笑いながら話す彼は、終礼のとき壇上で話していた彼とは別人だ。
素の彼は、どこにでもいる普通の青年だ。一体どれだけの人が、本当の奏多さんを知っているのだろう。
必死で自分の運命を変えようと抗っている本心を。
「そんな大切な君に、これからとびきりの時間をプレゼントするよ。楽しみにしていて」
とろけるような極上の笑みを私に向ける彼は、なによりも綺麗だと思う。
私はそんなあなたを見つめているだけで、もはやすでに最高の時間を過ごしている。
これ以上に、なにが起きるのだろうか。
思わず言うと、彼はクスッと笑った。
「いけるじゃない。かなり強い酒なんだけど。君には色んな引き出しがあるな」
確かに、顔が火照り喉が熱い気がする。
だけどまだまだ飲めそうな気もした。
「俺の生活や習慣は、周りが決めたものばかりで、俺の意思が反映されているものなんかほとんどないんだ。瑠衣を見てると……自由で素直で、羨ましいと思うよ」
その手に入らないものなどないかと思われがちな、月島グループのトップに君臨する奏多さんのいる世界。
比べる対象ではないけれど、私の実家がある田舎と似ている気がする。
「生まれて目も見えないうちに、結婚相手を勝手に決められた私にだって、自由や意思なんてなかった。奏多さんのお陰でようやく、それから少しは解放されるの」
「俺が君の役に立てるならよかった。俺も、瑠衣の存在に救われてる。決められた境遇を変えることができるのはもちろん、精神的にもね。君といると、自然と笑ってる。君と過ごしていると楽しいんだ」
穏やかに笑いながら話す彼は、終礼のとき壇上で話していた彼とは別人だ。
素の彼は、どこにでもいる普通の青年だ。一体どれだけの人が、本当の奏多さんを知っているのだろう。
必死で自分の運命を変えようと抗っている本心を。
「そんな大切な君に、これからとびきりの時間をプレゼントするよ。楽しみにしていて」
とろけるような極上の笑みを私に向ける彼は、なによりも綺麗だと思う。
私はそんなあなたを見つめているだけで、もはやすでに最高の時間を過ごしている。
これ以上に、なにが起きるのだろうか。