1日10分、俺とハグをしよう


「その子、しつこいタイプの子で」


「…うん」


「中々俺から離れてくれなくて」


「うん」


「夜じゃないのにすごかったんだよ?俺もう今日クタクタなんだけど」


「…。」





一つ言えるのは、

藤堂はやっぱり最っ低な男ってこと!!!





「そんな報告しなくていいっ!」


「えー?聞いてきたのは千紗のほうなのに…」




ムッとする奴だけど、私の顔を見てニヤニヤしだした


な、なに…





「…まぁ、千紗には刺激が強すぎたかなー」


「なっ、別にそんなことは…!!」





ない、って言おうとした瞬間に


グイッと腕を引っ張られた




ふわり、藤堂の匂いに、いつものように包まれる


< 122 / 356 >

この作品をシェア

pagetop