1日10分、俺とハグをしよう


「…っな、なに…!?」





いきなりのことで、テンパって。

心臓がフルスピードで加速してる



顔が、あっつい…




「…言ったじゃん、俺すごく疲れてんの。」




耳元で囁く藤堂は、ギュッと抱きしめる力を強くした





「千紗に癒してもらおうと思ってここまで来たのにさー」


「ちょ、苦しいっ…」


「あんまり嬉しくない?」





そう聞かれて、


そんなことないって、ビックリするほどすぐに思った




普通に、嬉しい。

だって私に会いに、ここまで来てくれた





「…あ、そっか、陸くんとより戻すんだっけ?」


「え…?」





じゃあ、俺にそんなことされてもって感じかー

って、そう続ける


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