人間複製機
相手との約束時間は4時頃。


約束場所は駅前に指定した。


電話を終えてすぐにクローゼットを開けた。


できるだけ派手な服を選んでベッドの上に並べて行く。


ミニスカート。


ミニワンピース。


露出の高い服を次々と選ぶ。


それに合わせて派手な小物も選んでいく。


いかにも遊んでいそうなナオを作るためだ。


1時間ほどかけて準備をすると、時刻は3時を過ぎたところだった。


もうすぐ学校が終わる。


丁度いい時間だ。


あたしは筆箱の中からナオの髪の毛を取り出した。


迷う事なく、それを複製機の中へ入れる。
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