愛しのエマ【完】
困ったな。どこで食べよう。
副社長はキョロキョロする私とお弁当箱を見比べ「こっちこっち」と、今度は私の手を自然に握りエレベーターに向かった。
会社で手を繋ぎ
副社長とエレベーターに乗る。
これは夢?
「ごめんなさい。ランチの邪魔しました」
申し訳なさそうに謝る副社長。
背の高いイケメンはシュンとしても絵になるなぁって、変な感想を持つ私。
「いいんです、あの……どこへ?」
「いい場所に」
到着したのは重役フロア。
扉が開くと高級ホテルのロビーのようだ。
高そうな花瓶に豪華な花が活けてあり
アジアンテイストのアロマの香り
足元もふんわりしていて固くない。
綺麗な秘書課の人にすれ違いざま目で刺された。場違いですいません。副社長が進んだのは自分の部屋。
副社長室。
「ここで食べよう」
大きな手で扉を開けると
大きな窓が広がって
青い空と白い雲が迎えてくれる。
なんて解放感のある
広い重役室。
うちの総務部より広いかも。
ソファもテーブルも一流
デスクも2つある
ゴージャス。