愛しのエマ【完】
「ずっと抱きしめたかった」
「副社長」
「カン違いさせてごめん」
「私が勝手に思い込んでました」
「僕が悪い」
申し訳なさそうな顔をしてから
彼はキスを繰り返す。
「もう待たない」
「はい」
「総務に戻っていいけれど、これからは僕の恋人として付き合って欲しい」
「はい」
キス キス キス
キスがいっぱい。
「奈緒さんが好きだ」
「私も好きです」
足元でエマさんがじゃれている
エマさんと副社長の間に
私も仲良くさせてもらえるかな
愛しのエマさん
これから
よろしくね。
【完】


