アウト*サイダー
私の手をなぞっていた指が止まる。
「……ハスミは俺がそこら中の女子に、ニコニコ笑っててほしいと思ってるの?」
笑ってはいるけど、その笑顔が逆に怖い。
「ケイが何で、そんなに屈折した考えになるのか分からない」
リョウスケやダイ、クラスの男友達とは普通に話すし、普通に笑ったりもするのに、さっきの無視するような態度が気になっただけだ。
「俺は嫌なんだ。俺はハスミの彼氏だからハスミ以外の女子と関わる意味がないし、ハスミも俺の彼女だから俺以外の男子に関わってほしくない」
「何で嫌なの?」
答えられないのか、答えたくないのか、彼は口を閉ざす。
彼氏だからとか彼女だからとか、取って付けたような言い回しが私は嫌だ。
「じゃあ、これから先、同級生だけじゃなく、先生やバイト先にいる女性にもそうやって態度悪く接するんだね。それを指摘されたら、私が嫌がるからだって言い訳するつもり?」
「そんな事言ったつもりはない。俺はただハスミが分別なく男と関わるから、そういうのを見たくないだけ」
やはり、ケイは私のことを優等生ぶった偽善者で男に媚びている奴だと思っているらしい。……別に、根に持っているんじゃなくて、つい最近のことだから覚えていただけだ。