シンシアリー
・・・外国の、しかも国王ですって・・・!?

「大公様っ!そのお話、絶対に受けてください!」
「うう、だが・・国王は非常に・・・若いそうだ。レティシアよりも年下だと・・・」
「だから何なのです?政略結婚に年齢差など関係ありません。何も躊躇(ためら)う必要などないではありませんか」
「コンスタンティンは10歳になったばかりなのだ!まだ子どもなのだぞ!」
「・・あら。まあ。それは・・・確かに子どもですわね。でも王族に関して言うのであれば、たとえ10歳でも結婚できない年齢ではないのでしょう?」

エストゥーラ側からの書簡に、アレッシアの意見と全く同じ事が書かれていたため、ゼノス大公は思わず言葉を詰まらせた。
しかもその意見は間違っていない・・・。
何も言い返せないゼノスに、アレッシアは妖艶に微笑みかける。

「大公様。あの娘はその、若い国王と結婚すれば、その国では王妃になるんですよ」
「それはそうだが・・」
「この話を受諾しましょう、大公様。そして、あの娘に自由を与えてあげましょうよ」

「自由を与えてあげる」という言葉に観念したゼノス大公は、この政略結婚を受け入れることにした―――。
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